撮影の話をする前に、ひとつだけ。花火大会は、自分の記録より周囲の観覧が優先される場です。後ろの人の視界を塞がない、通路を占領しない――これを守ったうえで、できる範囲で楽しく撮りましょう。
スマホで撮るときの基本
- ナイトモード/長時間露光を使う……多くのスマホには夜景モードがあります。花火の軌跡が線として写り、肉眼に近い印象になります。iPhoneならライブフォトの「長時間露光」でも軌跡が撮れます
- フラッシュは必ずオフ……数百メートル先の花火にフラッシュは届かず、周囲の迷惑になるだけです
- ズームしない……デジタルズームは画質が落ちます。広角のまま撮って、後でトリミングするほうがきれいです
- 打ち上がる音を合図にシャッター……開いてから押すと遅れます。「ヒュー」という音が聞こえたら構える、が基本のリズムです
- 連写する……一発の花火で数枚撮り、後から選ぶほうが確実です
ブレを抑える
夜の撮影で最大の敵は手ブレです。三脚が使えない場所でも、工夫でかなり抑えられます。
- 両肘を体につけて固定する。それだけで安定します
- 手すり・柵・膝の上にスマホを載せて支える(手すりは他の人の通行を妨げない場所で)
- ミニ三脚をレジャーシートの上に置く……座って撮るなら、低い三脚は周囲の視界を塞ぎません
- タイマーやイヤホンのボタンでシャッターを切る……画面を押す動作がブレの原因なので、これを避けられます
三脚を使えるか、事前に確認する
ここは特に注意が必要です。多くの大会で、通常の高さの三脚は使用禁止か、使用できるエリアが限定されています。
- 混雑した観覧エリアで三脚を立てると、後ろの人の視界を完全に塞ぎ、通行の妨げにもなります
- 有料席では持ち込みルールが明記されていることが多いので、購入前に確認を(有料席ガイド)
- 撮影目的で行くなら、会場から離れた場所を選ぶほうが、三脚も立てやすく周囲への影響もありません(穴場の探し方)
- 私有地・立入禁止区域での撮影は論外です。「良い画が撮れるから」は理由になりません
写真より動画という選択
意外に思われるかもしれませんが、スマホなら動画のほうが満足度が高いことが多いです。理由は3つあります。
- 音が入る。花火の体験の半分は音です。写真には残りません
- シャッターチャンスを逃さない。押し続けるだけでよいので、花火を目で見ながら撮れます
- 後からベストな瞬間を静止画として切り出せます
ただし、動画は電池を大きく消耗します。モバイルバッテリーは必携です(持ち物チェックリスト)。
撮ることに夢中にならない
最後に。花火大会の1時間は、画面越しに見るには短すぎます。最初の数発は撮って、あとは肉眼で見るくらいの配分が、結局いちばん記憶に残ります。
きれいな映像を見たいだけなら、プロが撮影したライブ配信という選択肢もあります(ライブ配信予定、配信アーカイブ)。
FAQ
スマホで花火をきれいに撮るには?
ナイトモードや長時間露光を使い、フラッシュはオフ、ズームせずに広角で撮ってください。打ち上がる音を合図に構え、連写して後から選ぶのが確実です。
三脚は使えますか?
多くの大会で通常の高さの三脚は使用禁止か、エリアが限定されています。後ろの人の視界を塞ぐためです。座って使えるミニ三脚か、会場から離れた場所での撮影を検討してください。
写真と動画、どちらがよいですか?
スマホなら動画がおすすめです。音が入り、シャッターチャンスを逃さず、後からベストな瞬間を静止画として切り出せます。ただし電池を消耗するのでモバイルバッテリーは必携です。

